日本健康文化振興会の職員が、要配慮個人情報を含む個人情報が保存された業務用ノートパソコンを、無断で持ち出した後になくしました。パソコンは拾われて警察で保管されており回収しましたが、浸水で通電せず、ログインの有無を確かめられないため、漏えいの可能性を否定できないとしています。
事故の概要
- 漏れたもの
- 氏名
- 氏名(カナ)
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 勤務先・所属
- 健康の情報
- マイナンバー
- その他
- 件数
- 不明2025年5月28日の第5報時点。2021〜2022年度の健診申込者171472名、2018〜2022年に「けんしんナビ」に利用登録した一部のメールアドレス10202名分、委託元7社から預かった要配慮個人情報約5300件、ストレスチェック受検者約400名、特定個人情報90名、役職員の要配慮個人情報60名、人事・採用関係4361ファイル(うち個人情報2100ファイル)
- 誰の情報か
- 利用者(会員・顧客)
- 状態
- 可能性あり
- 原因
- 紛失・誤廃棄
- ドメイン
- healthnet.or.jp
経緯
- 検知3/17
- 初動対応—
- 公表3/27
- 続報4/2
- 調査結果7/3
- 再発防止策8/29
検知2025年3月17日
職員から業務用ノートパソコンを入れたカバンをなくしたと報告を受けました。職員は当初、個人情報は含まれていないと報告しましたが、LANSCOPEのログを確かめたところ、3月20日に報告と異なる内容が分かりました。
公表2025年3月27日
日本健康文化振興会は、3月17日の出勤時に職員が業務用ノートパソコン1台を入れたカバンをなくしたと公表しました。職員はすぐ警察に届け出ています。
LANSCOPEで確かめたところ、パソコンには要配慮個人情報を含む個人情報が保存されていました。起動には指紋認証かWindowsのパスワードが必要です。公表時点で第三者への漏洩は確認されていないとしています。
パソコンの社外持ち出しを当面禁止し、個人情報保護委員会とJIPDECに報告済みです。
続報2025年4月2日
第2報では、問い合わせへの回答の形で状況を説明しました。パソコンには、委託元7社から預かった要配慮個人情報(約5300件)、確認中を含む健診対象者や受診者の情報、役職員の特定個人情報などが入っていました。
職員は事前申請が必要な持ち出しを申請せず、データの保存先をクラウドに限る決まりも守らずに、3月14日の退勤時にパソコンを持ち帰り、17日の出勤時にカバンをなくしたとしています。警察には盗難を含む被害届が受理されました。
健診申込サイト「けんしんナビ」では、なりすまし防止のため利用者の申し出によるメールアドレス変更の受付をやめるとしています。
続報2025年4月15日
第3報によると、4月15日に神奈川県警の落とし物検索で、シリアル番号が一致するパソコンが戸部警察署に保管されていると分かり、同日回収しました。3月17日に横浜市内の店舗で紙袋に入った状態で拾われていましたが、回収後は電源が入らず、メーカーに修理を頼みました。
調査の結果、職員は3月14日昼ごろにパソコンを持ち出し、15日ごろまでになくした可能性が高いとして、紛失日の説明を訂正しました。保存されていたデータとして、2021〜2022年度の健診申込者171472名の氏名、生年月日、住所、電話番号、保険証の記号・番号など、ストレスチェック受検者約400名、委託元の健診結果データ約5300件などを挙げています。
続報2025年4月28日
第4報によると、メーカーはパソコン本体が浸水していたことを確かめ、マザーボード以外の部品を交換しました。BitLockerの回復キーを会が管理していなかったため、マザーボードは交換できず、4月25日に返却されたパソコンは通電しませんでした。
漏えいの可能性と二次被害の有無は判断できないとし、別の専門業者にWindowsのログイン記録の復旧を、別の業者に会のメールアドレスのドメインを手がかりにした外部漏えいの検証を頼みました。
続報2025年5月28日
第5報で、個人情報保護委員会に5月15日に確報を出したと報告し、保存されていたデータの件数を更新しました。特定個人情報は21名から90名、役職員の要配慮個人情報は4名から60名に増え、人事・採用関係は4361ファイル(うち個人情報2100ファイル)としています。健診申込者171472名の情報には、受診時に医療機関へ伝える情報などの要配慮個人情報が紐づくとしました。
外部漏えいを調べる業者の報告では、現段階で会のドメインとIPアドレスからの漏えいは確認されていません。Q&Aと電話の問い合わせ窓口を設けました。
調査結果2025年7月3日
第6報によると、会のドメインとIPアドレスに紐づくダークウェブ上の情報を調べた業者から、今回の件に起因する漏洩の痕跡は確認されなかったと報告を受けました。
一方、BitLockerの回復キーを管理できていなかったため復旧はできず、フォレンジック調査会社からも、この条件ではWindowsのイベントログは取得できないと報告されました。警察署に保管されるまでの2日間のログインの有無は確かめられず、漏えいの可能性を完全には否定できないため、監視と調査を続けるとしています。
再発防止策2025年8月29日
第7報で、複数の専門会社からBitLockerの回復キーが不明なままではログの取得は技術的に不可能との回答を受け、パソコンの調査を断念すると報告しました。漏洩がないと断定できないため、2025年10月から2026年9月まで月ごとに漏洩調査をして結果をサイトで公表するとしています。
再発防止策として、全従業員135名へのeラーニング、ノートパソコンの持ち出し禁止と暗号化、二要素認証の環境づくり、規程の見直しを挙げました。問い合わせ窓口の委託は7月31日で終え、当該職員は同日付で退職しています。
調査結果2025年12月19日
日本健康文化振興会は最終報告として、3月15日にパソコンをなくし、17日に拾われて警察で保管され、4月15日に回収した経緯をまとめました。パソコンは暗号化された状態で外部記録媒体も使えず、複数の業者によるダークウェブ調査では「検出なし」で、現時点で漏えいの報告はないとしています。
組織的な安全管理措置の不備を反省し、個人情報保護委員会の指導を受け止めて再発防止に取り組むとしています。
出典
正しい情報については、リンク元の一次情報を必ず参照してください。
- 一次情報www.healthnet.or.jp/file/JHCP%202418.pdf
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/0b2ef8fe09763aff6…
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/348e4ac855fb5d3d9…
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/efbd46acda3211f4f…
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/86c1c69a7c3ba584d…
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/11456e3a4ba3d6c5d…
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/20b688f950d4d3e10…
- 一次情報www.healthnet.or.jp/information/ba16821c06c92ca96…
- 報道cybersecurity-jp.com/news/109445
- 報道www.security-next.com/169106
- 報道scan.netsecurity.ne.jp/article/2025/04/15/52683.html
- 報道scan.netsecurity.ne.jp/article/2025/05/07/52797.html
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