オムニバス・ジャパンで、サーバーがランサムウェアによる攻撃を受け、ファイルが暗号化されました。攻撃者のリークサイトに一部の取引先の情報が公開され、調査の結果、1台のサーバーの情報は流出した可能性を否定できないとしています。対象には、制作に関わった顧客・スタッフと従業員の氏名、所属先、連絡先が含まれます。
事故の概要
- 漏れたもの
- 氏名
- 勤務先・所属
- その他
- 件数
- 不明件数の公表なし。対象は映像作品の制作に関わった顧客・スタッフと、従業員(退職者を含む)
- 誰の情報か
- 利用者(会員・顧客)
- 状態
- 可能性あり
- 原因
- ランサムウェア
- ドメイン
- omnibusjp.com
経緯
- 検知12/9
- 初動対応—
- 公表12/17
- 続報12/26
- 調査結果2/13
- 再発防止策5/7
検知2025年12月9日
2025年12月9日午前10時ごろ、社内システムの一部がランサムウェアによる攻撃を受け、ファイルが暗号化されて開けない状態になっていることが分かりました。同社は外部の専門機関に調査を頼み、東北新社と合同の対策本部を設けました。
公表2025年12月17日
同社は、社内システムの一部がランサムウェアによる攻撃を受け、一部のファイルが暗号化されたことを公表しました。判明したのは12月9日午前10時ごろです。東北新社やほかのグループ会社のシステムには影響が出ていないとしています。
顧客や関係者から預かった情報が外に漏れた事実は、この時点では確認されていません。ただし不正アクセスがあったため、情報が漏れた可能性について外部の専門家に詳しい調査を頼んでいます。被害の広がりを防ぐためシステムをネットワークから切り離し、個人情報保護委員会への速報と警察への相談も行いました。
納品に使うファイルは暗号化されていないことを確かめたとし、納期に間に合うよう対応するとしています。
続報2025年12月26日
12月24日、ダークウェブ上の攻撃者のリークサイトに同社の社名が載り、一部の取引先の情報が公開されていることが分かりました。対象の取引先には個別に詳細を伝えるとしています。情報の不正利用などの二次被害は、この時点で確認されていません。
これまでの経緯として、12月11日に警察に相談し、12日に情報処理推進機構へ報告したことを示しました。新しいファイアウォールとEDRの導入、パスワードの再設定も行いました。委託を受けて管理していたファイルの一部も暗号化されたとしています。
続報2026年1月22日
東北新社と共に外部の専門家とログの分析を続け、侵入経路や影響範囲、情報漏えいの可能性を調べていることを報告しました。調査結果の概要は2月上旬ごろに公表する予定としています。リークサイトに載った情報の精査と監視も続けています。
ルーター内の不審な設定の削除も済ませたとしています。復旧では、ネットワークを新しく作り、攻撃を受けたサーバーを初期化して作り直す方針で、2026年春ごろに本格的な業務の復旧を終える計画です。
調査結果2026年2月13日
外部専門機関から暫定の調査結果を受け取ったとして報告しました。計11台のサーバーへの不正アクセスと、それらと別の1台を合わせたサーバー内のファイルの暗号化、そのうち1台に保存されていたファイルの外部送信の痕跡が確認されました。その1台のファイルと同じものがリークサイトに公開されていることも確かめています。
原因は、攻撃者がサーバーの管理者アカウントのIDとパスワードを何らかの形で手に入れて侵入したことと推定しています。被害を受けたサーバーの遮断、ルーターの不審な設定の削除のほか、EDRを入れて24時間の監視をしているとしています。
調査結果2026年3月12日
外部専門機関から最終の調査報告を受け取り、調査がすべて終わったとして報告しました。1台のサーバーでは具体的なファイル持ち出しの痕跡は確認されなかったものの、保存されていたファイルと同じものがリークサイトに公開されていました。ほかのサーバーからの持ち出しを示す痕跡は確認されておらず、その1台以外のサーバーからの漏えいの可能性は極めて低いと考えているとしています。
直接の原因は特定できませんでしたが、パスワードの運用や監視体制の不足、ネットワーク機器の設定不備が原因と推測されています。漏えいのおそれがある情報は社内で集計中で、終わり次第、個別の連絡か公表で知らせるとしています。
再発防止策2026年5月7日
外部専門機関の指導で、侵入の疑いがあった作業環境の作り直しと監視体制の強化を終え、業務を正常化したと報告しました。これまでの環境をいったん初期化して作り直し、ファイアウォールを新しくしてネットワークを再構築したほか、侵入テストを行って見つかった問題を直したとしています。
続報2026年6月4日
東北新社と行った調査を踏まえ、漏えいした可能性のあるデータに、顧客から預かって扱っている個人データと同社が持つ個人データが含まれると公表しました。項目は、映像作品の制作に関わった顧客・スタッフと、従業員(退職者を含む)の氏名、所属先情報、連絡先情報です。
リークサイトに同じファイルが公開された1台のサーバーの情報は流出した可能性を否定できず、ほかのサーバーは可能性が極めて低いと考えているとしています。リークサイト以外での公開や二次被害は確認されていません。同社をかたるメールや攻撃者を名乗るメールは開かないよう呼びかけ、今後は制作物の運用ルールづくり、従業員教育、定期的なIT監査を進めるとしています。
出典
正しい情報については、リンク元の一次情報を必ず参照してください。
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