武蔵小杉病院のナースコールシステムのサーバーがランサムウェア攻撃を受け、患者の個人情報が窃取されました。侵入経路は医療機器保守用のVPN装置です。対象は当初約1万人とされ、その後約13万人に拡大しました。
事故の概要
- 漏れたもの
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 生年月日
- 性別
- 会員番号・ユーザーID
- 件数
- 130,000件当初約1万人、第5報で患者約13万人に拡大(ほかに職員等約1700人)
- 誰の情報か
- 利用者(会員・顧客)
- 状態
- 確定
- 原因
- ランサムウェア
- ドメイン
- nms.ac.jp
経緯
- 検知2/9
- 初動対応—
- 公表2/13
- 続報2/14
- 調査結果2/27
- 再発防止策—
検知2026年2月9日
2026年2月9日午前1時50分ごろ、日本医科大学武蔵小杉病院で病棟のナースコール端末が動かなくなり、病院は障害に気づきました。ナースコールシステムのベンダーが調べたところ、サーバーがランサムウェア攻撃を受けていることが分かりました。
病院は被害が広がらないよう、このシステムと関連するネットワークを切り離しました。同日のうちに文部科学省、厚生労働省、所轄の警察に報告しています。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第1報)www.nms.ac.jp
検知2026年2月11日
日本医科大学武蔵小杉病院は2月10日、厚生労働省に初動対応チームの派遣を求め、外部と接続するネットワークをすべて切り離して、攻撃を受けたサーバーの保全を始めました。
2月11日、初動対応チームの調査で、ナースコールのサーバーが院外と不正に通信し、患者の個人情報を盗み出していたことが確認されました。病院は電子カルテなどほかの医療情報システムへの影響と、外部接続に使うネットワーク機器の脆弱性や設定の調査を始めています。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第1報)www.nms.ac.jp
行政の対応2026年2月12日
日本医科大学武蔵小杉病院は2026年2月12日、ナースコールシステムへのランサムウェア攻撃による患者の個人情報の漏えいについて、個人情報保護委員会に報告しました。文部科学省、厚生労働省、警察には2月9日に報告しています。
病院はこの日も各種の調査を続けました。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第1報)www.nms.ac.jp
公表2026年2月13日
日本医科大学武蔵小杉病院は、ナースコールシステムのサーバー3台がランサムウェア攻撃を受け、約1万人の患者の氏名、性別、住所、電話番号、生年月日、患者IDが漏れたと公表しました。2月9日未明にナースコール端末の不具合で気づき、11日に初動対応チームの調査でサーバーが院外と不正に通信して情報を盗んでいたと確認しました。
侵入経路は医療機器保守用のVPN装置と確認されており、ランサムウェアも特定して対策ソフトのパターンファイルを依頼しています。システムと外部との通信は止め、専門家や電子カルテのベンダーとほかのシステムへの影響を調べていますが、影響は確認されておらず、外来、入院、救急とも通常どおりです。
個人情報保護委員会、文部科学省、厚生労働省に報告済みで、同日から対象の患者に郵送でおわびの連絡を始めました。漏えいが広がれば、そのつど知らせるとしています。専用の相談電話を設けました。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第1報)www.nms.ac.jp
続報2026年2月14日
第2報です。2月14日11時時点で確認された人数は約1万人のままで、項目は氏名・性別・住所・電話番号・生年月日・患者IDです。カルテ情報やクレジットカード、マイナンバーカードの情報の漏えいは確認されていないと書き加えました。
侵入経路は医療機器保守用のVPN装置と確認し、ランサムウェアも特定済みで、提供を受けたパターンファイルで院内全域の駆除作業を進めているとしています。専用フリーダイヤルを2月16日14時から運用すると予告しました。診療は外来・入院・救急とも通常どおりです。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第2報)www.nms.ac.jp
続報2026年2月16日
第3報です。漏えいの人数・項目と侵入経路の説明は第2報と同じで、専用フリーダイヤル(0120-390094、平日9〜17時)を2月16日14時から運用し始めたこと、報道向けにメールの窓口を設けたことを更新しました。診療は通常どおり続けています。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第3報)www.nms.ac.jp
続報2026年2月17日
第4報です。2月16日に、ウイルス対策ソフト会社の最新パターンファイルを使って、院内全域の電子カルテシステムにウイルスが存在しないことを確かめたと報告しました。漏えいの人数(約1万人、2月14日時点)と項目は変わっていません。
漏えいの拡大が分かった場合はホームページで速やかに知らせるとしています。問い合わせ窓口は専用フリーダイヤルに一本化し、電話がつながらない場合のメール窓口も案内しました。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第4報)www.nms.ac.jp
調査結果2026年2月27日
日本医科大学武蔵小杉病院は続報で、漏えいの範囲が外来と入院の患者約13万人に広がったと公表しました。2月18日の精査で新たに12万件が分かり、19日から対象者に書面を送っています。職員と2021年以降の臨床実習医学生約1,700人の職員ID、氏名、性別、生年月日も漏れました。カルテ、カード、マイナンバーカードの情報の漏えいは確認されていません。
攻撃者は1月26日に医療機器保守用VPN装置の脆弱性を突いて侵入し、29日に病棟端末を通じてナースコールサーバーのデータベースを盗み、後にリークサイトで公開しました。このサーバーは入院歴に関係なく患者の基本情報を受け取って蓄える仕様だったため、範囲が広がったと説明しています。
2月22日から23日に院内システム全般のセキュリティ強化を終え、ナースコールも元に戻りました。VPNは都度接続に変えて接続元を制限し、管理者パスワードを変更、職員教育も定期的に行います。不審な電話やSMS、はがきに注意するよう求めています。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第5報)www.nms.ac.jp
続報2026年3月26日
第6報です。対象となった患者へのお詫び状の発送を、3月19日までにすべて終えたと報告しました。
あわせて、病院から電話でクレジットカード番号やパスワードを聞くことはないとして、不審な電話・SMS・郵便物への注意を呼びかけています。問い合わせは引き続き専用フリーダイヤルで受け付けています。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第6報)www.nms.ac.jp
続報2026年4月9日
第7報です。専用フリーダイヤルの受付を4月10日で終え、4月13日からは専用ダイヤル(070-3084-1910、平日9〜17時)で受け付けると知らせました。不審な電話・SMS・郵便物への注意も改めて呼びかけています。
出典当院へのサイバー攻撃による個人情報漏洩に関するご報告とお詫び(第7報)www.nms.ac.jp
出典
正しい情報については、リンク元の一次情報を必ず参照してください。
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news/_28830.html
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news.html
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news/_28832.html
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news/_28834.html
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news/_28836.html
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news/_29782.html
- 一次情報www.nms.ac.jp/kosugi-h/news/_29818.html
- 報道www.security-next.com/181031
- 報道www.security-next.com/181538
- 報道scan.netsecurity.ne.jp/article/2026/03/09/54788.html
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